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1995 Fiscal Year Annual Research Report

酵母の抗生物質耐性と液胞の役割

Research Project

Project/Area Number 07806046
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionTeikyo University of Science & Technology

Principal Investigator

大隅 萬里子  西東京科学大学, 理工学部, 助教授 (40168927)

Keywords酵母 / 液胞 / 抗生物質
Research Abstract

酵母,カビ,植物細胞は、細胞の大きな体積を占めている液胞と呼ばれるオルガネラを有している.液胞内部には種々の生理物質が存在し,さらに液胞膜にH^+-ATPaseの形成するプロトン駆動力に依存する多様な輸送系の存在が明らかにされ,貯蔵コンパートメントとしての役割が示されている.しかし,液胞膜を介する物質の輸送現象についてはまだ不明な点が多い.
私は最近,酵母の液胞欠損株(vam)が野生株に比べ,ある種の抗生物質に対し高い感受性を示すことを見いだした。酵母の抗生物質感受性に液胞が関係しているという視点からの報告はみられない.
そこで私は液胞欠損株に感受性を持つ薬剤をスクリーニングし,その薬剤の透過機構を解析し隔離/解毒コンパートメントとしての液胞の役割を明らかにすることを目的に研究を行った。その結果、
1.液胞形成機能の欠損変異株の中のclass I vam変異株を用いて抗生物質をスクリーニングした結果アミノグリコシド(AG)の中で選択毒性をもつといわれているSM, GM, KMに対し、液胞を形態的に欠損している変異株(class I)が特異的に感受性を示した。
2.野生株と液胞欠損株の中で小胞状の液胞を形成する変異株(class II)は、これらに抵抗性を示した。
3.AGの中の選択毒性のないヒグロマイシンは野生株およびclass I、class II変異株も感受性を示した。
4.これらに感受性になった突然変異株の単離を試み、SM感受性の6株を得て、その解析を行った。
5.SM感受性変異株の遺伝的解析を行い、4つの相補性グループに分けることができた。
6.2つの相補性グループに属する変異株を用いて、酵母の遺伝子ライブラリーから遺伝子を単離した。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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