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1997 Fiscal Year Annual Research Report

湿原植生保全の基礎としての長期的植生動態解析

Research Project

Project/Area Number 07808065
Research InstitutionNatural History Museum and Institute, Chiba

Principal Investigator

米林 仲  千葉県立中央博物館, 環境科学研究, 学芸研究員 (50250155)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 持田 幸良  横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (60133047)
Keywords湿原植生 / 植生動態 / 保全生物学 / 花粉分析 / テフロクロノロジー
Research Abstract

北海道上川浮島湿原において,上川営林署の採取許可を得て,調査および試料の採取を行った.
1.植生と微地形との関係を調べるため,湿原中央で直交する2本のラインを周辺の低木群落から湿原全体にかかるように設け、ライン沿いに比高の測量を行い,2方向の地形断面図を作成した。また,ライン上の23地点で,表層花粉組成と比較するための相対被度による植生調査を行った。現地での植生調査の際に不明であった種の同定作業も,これまでにほぼ終了した.
2.全ての植生調査地点から表層およびAD.1694年に降下した駒ヶ岳C2火山灰直下の花粉分析用試料をヒラ-型ハンドボーラーで採取した。これは、周辺の低木群落の花粉組成に対する影響が、距離とともにどのように減じていくかを確かめると同時に、湿原内部の群落の花粉組成を明らかにし、さらに,その組成が約3百年間でどのように変遷したかを,同一地点で比較するためである。
3.2本のライン沿いの表層試料の花粉分析を終了し、周辺の低木群落や、湿原内部の植生(頻度および相対被度)と花粉組成との関係を検討した。
4.昨年度および今年度の表層花粉分析の結果,カエデ属,モチノキ属,ミズバショウ属等の花粉が,湿原と低木群落との境界を精度よく示すことが明らかとなった.
5.矢櫃萢湿原については,火山灰直下の花粉分析を終了した.
6.これまでに得られた植生および花粉分析の結果は,データベースとして保存した。

Research Products

(1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Yonebayashi,C.: "Reconstruction of the vegetation at A.D.915 at Ohse-yachi Mire,northern Japan,from pollen,present-day vegetation and tephra data." Vagetatio. 125・2. 111-122 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-14   Modified: 2016-04-21  

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