1995 Fiscal Year Annual Research Report
形式的プロセス記述表現に基づくコンカレント設計生産プロセスシュミレータの開発
Project/Area Number |
07855034
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Research Institution | Hokkai-Gakuen University |
Principal Investigator |
菊地 慶仁 北海学園大学, 工学部, 助手 (20214760)
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Keywords | プロセス代数 / オブジェクト指向言語 / コンカレントエンジニアリング / 形式仕様記述言語 / 並列プロセス / Smalltalk |
Research Abstract |
本研究は,設計生産における各種作業の高効率化,および高品質化によって,その結果として生み出される製品やサービスの質の向上と高効率を実現することを目的としている.このような目的に対して本研究では,設計生産の形式記述表現を活用する計算機応用システムの開発を行った.この分野では具体的な方法論が確立されていないので,計算機応用システムで必要とされる機能の定式化に重点をおき,次の項目に関する調査と研究を行った. 1)設計生産活動の形式表現の計算機応用システムにおける利用の形態と必要な機能とを明確にした. 2)1)の機能を実現する計算機応用システムの基本的な構造を提案する.このシステム内部で実行されるプロセス間の通信,プロセスの生成及び消去,などを管理する機能を持つプロセスを導入し,プロセスマネージャと名付ける.形式記述言語の仕様では詳細化されていないプロセスの生成や通信の管理機能をプロセス代数のCCS (Caluculation of Communicating Systems)に基づいて定式化した. 3)定式化したプロセス管理機能を実装したシミュレータシステムの試作をMacintosh上で稼働するオブジェクト指向言語のSmalltalk/V2.0を用いて行った. 今後は,システムの拡張を計り,ネットワークを用いた環境の中で,実際にアプリケーションプログラムや設計作業者の情報の交換の制御を行うことが課題として考えられる.
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Research Products
(1 results)