1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07857058
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
山崎 道夫 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40210398)
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Keywords | 胆管内超音波 / 画像診断 / 腔内照射 / 血管内超音波 / 超音波 / 胆管癌 |
Research Abstract |
胆管内超音波検査は現在まで2症例計3回施行している。2症例は共に総胆管癌の放射線腔内照射を目的とした患者であり,いずれも黄疸の症状を軽減させるため経皮胆管ドレナージがすでに行われている症例で,このルートを用いて検査自体は安全に施行可能で,特に合併症も認めなかった。 1症例目は総胆管癌の放射線療法の術前・術中の経過観察に用いた。CT・USで困難な腫瘍の直接描出が可能であり,また総胆管周囲の門脈・十二指腸・膵臓・肝動脈といった微細構造も良好に描出された。残念ながらこの症例は放射線療法途中で全身状態が悪化したため病理組織との対応や他の画像との対比ができなかった。 2症例目は現在放射線治療中の患者で,術前に本法を施行したが,1症例目と同様に腫瘍や総胆管周囲の微細構造の描出は良好であり,放射線治療計画にも利用している。治療終了後,腫瘍の経過観察に再度本法を用いる予定である。 当初の予想通り血管内超音波カテーテルの胆管への応用は患者への侵襲性は少なく安全に施行可能であり,また腫瘍の描出や胆管周囲の微細構造の描出は良好であった。放射線治療の経過観察や治療計画への応用に関しては有望と考えられ,さらに症例を重ねていきたい。
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