1995 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠時無呼吸症候群の発症に関する検討(睡眠時における舌運動の観察)
Project/Area Number |
07857155
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
土肥 順尚 日本大学, 歯学部, 助手 (10267099)
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Keywords | 舌 / 超音波 / 睡眠 / 脳波 / 検査 |
Research Abstract |
睡眠時無呼吸症候群の研究および臨床検査は、さまざまな方法が行われている。しかしながら、呼吸に特に関係する舌運動の観測および研究は現在のところ認められていない。 そこで今回私は、以前より本教室が開発を行ってきた超音波断層装置を用いた舌運動観測を睡眠時に応用し、正常睡眠時の舌運動が嚥下の際のみなのか、また他の機能的な運動の際にも認められるものなのかどうかを観測することを目的とした。 被験者は、いびきを有する以外、顎口腔機能に特に異常が認められない成人男性1名とした。観測は、舌後方部とした。記録は、入眠判定のための脳波測定器と超音波断層装置を時間的に統合できるようにタイムマーカーを作製し、同時記録を行った。また約2時間行った。分析項目の比較は、脳波測定で測定開始から入眠を確認した直前まで(以下、直前とす)、脳波測定で入眠を確認した直後から覚醒直前まで(以下、入眠とす)および覚醒時とし、定性的に比較した。 その結果、 1.脳波測定器と超音波断層装置をタイムマーカーを用いることで時間的に統合することが可能になった。 2.直前と覚醒時の舌運動は、共に入眠と比較して活発であり、また舌運動のパターンは不規則であった。 入眠時は、舌運動のパターンは比較的規則的であった。 3.入眠時の舌運動は、いびきや呼吸音に同調している呼吸性舌運動と嚥下性舌運動そして体動、発語(寝言)等に同調している体動性舌運動の3つに分類されると思われた。
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Research Products
(2 results)