2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
川島 隆太 Tohoku University, 加齢医学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JEONG. H. 東北大学, 加齢医学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 第二言語運用 / fMRI / コミュニケーション |
Research Abstract |
本研究の目的は、第二言語(second language: L2)を産出する際に関わる神経モジュールを明らかにすること、および、その神経モジュールに被験者の個人差(L2の習熟度)がどのように影響を及ぼすのかを、機能的MRIを用いて、明らかにすることである。日本語母語者話者30名を対象とし、英語を用いて対人コミュニケーションを行う際(リアル・コミュニケーション条件)の脳活動と、すでに作られている動画に向かって話かける際(動画コミュニケーション条件)の脳活動を比較する実験を行った。さらに、被験者の英語習熟度によってどのように脳活動のパタンが異なるのかについても分析を行った。分析結果、リアル・コミュニケーションの方が動画・コミュニケーションより社会認知に関与する領域(両側の上側頭溝後部、内側前頭皮質)と言語発話に関与する領域(左の島皮質、左尾状核)で有意な脳活動が測定された。さらに、英語習熟度と右の上側頭溝後部の活動の間に正の相関がみられた。これらの結果から、(1)第二言語を産出する際に関与する神経基盤は、言語産出領域だけではなく、社会認知領域も関わっていること、(2)それらの領域が個人差(英語習熟度)に影響を受けること、が示された。
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Research Products
(1 results)