2007 Fiscal Year Annual Research Report
人文・自然の相互作用を考慮した空間的都市シミュレーションモデルの構築
Project/Area Number |
07F07003
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
村山 祐司 University of Tsukuba, 大学院・生命環境科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHAO Yaolong 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 都市シミュレーション / 近隣効果 / 都市構造 / 都市形態 / 土地利用分類 / 空間スケール / セルオートマタ / 地理情報システム |
Research Abstract |
平成19年度は,空間的都市シミュレーションモデルの構築のため,大都市圏都市の成長に関する分析および都市地理シミュレーションにおける近隣効果の影響モデルと空間スケールの研究を重点的に推進した. (1)大都市圏都市の成長に関する分析のため,東京,名古屋,京都,大阪および神戸大都市圏のフィルード・ワーク調査,および地図・人口・経済・工業・商業等関連資料の収集を行った.都市構造と都市形態の両方から,東京大都市圏都市の成長に関するダイナミクス分析を行った. (2)都市地理シミュレーションにおける近隣効果の影響モデルの構築を理論的および実証的に検討した.都市の動態における近隣効果の安定性は,東京大都市圏を事例としてチェックした.その結果,1つの土地利用分類の成長パターンに対する近隣効果が特定の期間に相対的な安定性を保つことが解明された.さらに近隣効果の特徴を把握するため,東京,名古屋と大阪の3つの大都市圏における土地利用変化の近隣効果の比較を行った.3つの大都市圏における近隣効果は活発な土地利用分類により異なるが,構造的に類似することが分かった. (3)都市形態と景観の視点から東京大都市圏の都市成長を分析し,モデル化と予測を行った. (4)地理シミュレーションモデルのスケールは,横浜市を事例として検討した.都市の動態は,セルオートマタにおけるサイズの違いによって異なる空間プロセスを示した.空間プロセスの違いは,空間スケールが影響していることが明らかになった.
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