2008 Fiscal Year Annual Research Report
環境政策が技術進歩に与える効果の実証分析:中国の環境問題と日本企業の技術移転
Project/Area Number |
07F07010
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
馬奈木 俊介 Yokohama National University, 経営学部, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DING anping 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・国際社会研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 環境政策 / 技術革新 / MCMC |
Research Abstract |
ベイズ統計学の分野でマルコフ連鎖モンテカルロ(MCMC)法をはじめとするコンピュータによる数値計算を集中的に行う手法により、新しいMCMC法のアルゴリズムの開発を行いました。環境政策とイノベーションを考慮した因果性分析の方法論を構築し、環境政策が経済に及ぼす影響をより明らかにしました。中国の省、市・県において、経済成長、工業発展、環境汚染の実態に対し聞き取り調査とフィールド・ワーク調査を実施しました。中国の中央、省、市、県レベルの環境保護局、エネルギー局など政府機関と中国の国有工業産地、エネルギー施設(中国の大慶、科来馬衣である重要な石油産地、安山、鶴岡、鳥西、太原石炭産地、Zhao東、威海バイオマスエネルギー転換施設)を対象として、文献調査と現場インタビュー調査に基づいて、アンケート調査を行いました。3,000の事業体にアンケートを配分・回収し、エネルギー、環境に関する現状と問題点を究明し、現在および将来において発生する日本に影響を与えうる亜硫酸ガス(SOx)や窒素酸化物(NOx)など汚染物質を対象とした環境規制と技術革新に関する現場データを収集しました。そのデータを使い、Ox、WigBugsソフトウェアで開発してきた新しいMCMC法のアルゴリズムを通じて解析しました。環境問題や資源枯渇をどこまで技術で解決できるのかを将来予測するとともに、バイオマスなど再生資源に関しても同様に生産性の分析を行いました。大量生産・大量消費・大量廃棄による地球温暖化や資源の枯渇などの問題を解決するための技術対策、政策提案を実施しました。
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Research Products
(6 results)