2007 Fiscal Year Annual Research Report
コーカサス地域に対する法整備支援戦略の構築-ガバナンスと人材育成の分野における-
Project/Area Number |
07F07012
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鮎京 正訓 Nagoya University, 大学院・法学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ROZSNYOI Hedvig 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | 法整備支援 / 開発援助 / コーカサス / EU |
Research Abstract |
本研究は、コーカサス地域に対する法整備支援戦略を構築するために、欧州の国際機関およびコーカサス地域の現地機関を調査するものである。今年度は、欧州各国の国際機関(EU、EBRD、UNODC等)および学術機関(ハンガリ・ヨトボース大学、オックスフォード大学、マンチェスター大学等)を訪問し、コーカサス地域に対する法整備支援の現状を調査し、関係資料を入手するとともに、コーカサス担当者にインタビューを行った。また、グルジアにてグルジア法整備支援を実施している各国援助機関(GTZ、USAID、EU-TACIS等)や現地の法学教育機関を訪問し、法整備支援の現状や課題について調査した。 今年度の研究により、以下の諸点を明らかにすることができた。 (1)国際機関によるコーカサス地域に対する法整備支援の目的と現状および課題 (2)コーカサス地域における法改革の現状と課題 (3)欧米各国の研究機関によるコーカサス地域の法学研究と法学教育支援の現状と課題 (4)国際機関および欧米各国によるコーカサス地域に対する開発援助の現状と課題 (5)日本によるコーカサス地域に対する開発援助の現状と課題 これらの調査結果から、次年度の研究課題を明らかにすること、そして最終年度の成果とりまとめに向けての課題を明らかにすることができた。 日本がコーカサス地域で法整備支援を含めた開発援助を実施するにあたり、国際機関や欧米各国の機関の経験を日本の実務関係者や研究者の間で共有することが求められており、本研究による成果を研究会等で報告していくことが必要であると考えられる。そのために、研究成果に関する報告会を名古屋大学で開催すること、そして英文による報告書を刊行することを計画している。
|