2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07020
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
島本 哲朗 Kyoto University, 経済学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
QU Minghui 京都大学, 経済学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 中小企業金融 / 日中比較研究 / 銀行融資 / 政策金融 / 地下金融 / 直接金融 / 現地調査 / 実証分析 |
Research Abstract |
本研究は、中国の現地調査で得られたデータや収集したデータを用いた計量的な実証分析を通して、日本における中小企業金融の現状と比較しつつ、中小企業の中小企業金融の実態と問題点を明らかにする上で、日本のこれまでの経験を参考しながら、中国における中小企業金融の改革に対して具体的な政策提言を試みている。具体的な研究内容は主に下記のとおりである。まず、本研究は、中国の中小企業の現状および中小企業がマクロ経済において重要な役割を果たしていることを明らかにし、中小企業金融を研究対象にする重要性を述べてみる。また、中国の中小企業金融に関する先行研究や文献を十分にサーベイし、本研究の研究課題を明確にしている。つぎは、本研究の最も重要な内容である。本研究は、中国の現地調査を実施し、収集した資料やデータを用いた実証分析を行い、国有商業銀行や中小商業銀行の中小企業むけ融資、政策金融(中小企業の信用保証制度などを含む)、「地下金融」および直接金融といういくつかの側面から、中国の中小企業金融の実態と問題点をより正確的に把握している。さらに、本研究は、日本の中小企業金融の現状と比較研究しながら、中国の中小企業金融の構造や特性をより明確にしている。最後に、本研究は、中国の中小企業金融の特性を配慮しつつ、日本の中小企業金融の経験を生かすことにより、中国における中小企業金融の改革に対して有益な政策提言を提示している。
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