2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07064
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
原田 明 Osaka University, 大学院・理学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PAUL Kuad 大阪大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | 超分子科学 / 超分子ポリマー / 伸縮性超分子化合物 / シクロデキストリン / ポリロタキサン |
Research Abstract |
生体系においてはアクチンフィラメントに見られるような伸縮性を持った機関が存在する。一方、従来の高分子材料においては共有結合により形成されているため、化学構造から精密に構築された伸縮性材料の構築には至っていない。このような伸縮性の高分子を構築するためには超分子科学の知識を元に構築する必要がある。本研究課題ではこのシクロデキストリン誘導体を用いて超分子ポリマーの分子認識挙動について研究を行い、さらに形成された超分子ポリマーを光異性化により構造を制御する系の構築を試みた。具体的には(1)外部刺激に応答するシクロデキストリン誘導体からなる超分子錯体の選択性、(2)シクロデキストリン誘導体からなる外部刺激応答性ゲルの作成、に焦点を当て研究を進める。外部刺激には光刺激だけでなく、酸化還元反応も視野に入れ展開を試みた。 光異性化を起こすスチルベンにて架橋されたα-CDダイマーを合成し、これに対応するゲスト分子として桂皮酸部位を両末端に有するゲスト分子の合成した。このスチルベン修飾α-CDダイマーはtrans構造とcis構造を光により可逆的に変化させることができる。水溶液中でのスチルベン修飾α-CDダイマーとゲストダイマーを混合した場合、トランス状態の時は1:1の包接錯体が形成され、シス状態に異性化させると超分子ポリマーが形成が確認された。この超分子ポリマー形状変化を、AFMやSTMにて分子観察を行った。またPFGSE NMRから拡散係数の算出を行うことにより、伸張状態(トランス状態)と収縮状態(シス状態)の分子サイズの算出を行った。
|
Research Products
(2 results)