2007 Fiscal Year Annual Research Report
高効率エネルギー移動型希土類金属含有人工光合成系の創製
Project/Area Number |
07F07067
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
民秋 均 Ritsumeikan University, 理工学部, 教授
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Keywords | 希土類発光 / エネルギー移動 / 超分子ソフトゲル / ゾルゲル転移 / シリケート |
Research Abstract |
希土類金属は、そのf-f内部遷移に基づく多様な発光や光伝達が見られるが、許容な光吸収帯が紫外部に偏っており、その吸光係数も極めて小さい。そこで有機系配位子によるエネルギー移動を利用した吸収帯の活用が行われているが、配位子の振動モードを通した失活過程が問題となっている。これらの問題点を、巧妙な分子設計によって解決しつつ、光収穫と光エネルギー移動を高効率で行う材料の構築を行うことが、本研究の目的とした。 本年度は、1)可視部に発光領域を有するユーロピウムとジスプロシウムとテリビウムに注目して、紫外光エネルギー収穫・三重項エネルギー移動系の構築を行った。特に、超分子ソフトゲルを利用した新規な発光材料を創製することができた。また、2)可視光駆動型の人工光合成アンテナの構築を目指して、クロロフィル誘導体とランタノイド錯体との連結体の合成も行った。 1)没食子酸を基盤とした超分子ゲルに少量のランタノイド化合物を添加すると、ゲル化剤分子の光増感に基づくランタノイドイオンからの発光が見られることを新たに見い出した。さらに、ジスプロシウムイオンからの発光は、ゲルからゾルへの相転移に伴い、完全に消光されるという興味深い結果も見い出した。この消光は、加熱によって生じるが、冷却によるゲル化によって再度発光が回復し、可逆的現象であった。 2)ピロフェオフォルバイド-aとランタノイドサレン錯体を連結した化合物を合成することに成功した。
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Research Products
(6 results)