2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07085
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田畑 泰彦 Kyoto University, 再生医科学研究所, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LIN Xue 京都大学, 再生医科学研究所, 外国人特別研究員
|
Keywords | 血管新生冶療 / 血管新生 / ゼラチンハイドロゲル / 細胞増殖因子 / 肝細胞増殖因子 / 塩基性線維芽細胞増殖因子 / 下肢虚血モデル / 徐放化 |
Research Abstract |
現在、血管新生を目的とした細胞増殖因子の徐放化および細胞移植治療の臨床応用が開始されている。しかしながち、単独の細胞増殖因子の徐放化で得られる効果には限界がある。この限界を解決する1つの方法として、作用時期および機序の異なる細胞増殖因子を組み合わせ、それらを最適な期間で徐放化することが考えられる。そこで本研究では、分解速度の異なるゼラチンハイドロゲル粒子を用いることや、肝細胞増殖因子(HGF)および塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)を異なる期間にわたって徐放化させることを試みた。加えて、下肢虚血モデルマウスに対して徐放化HGFおよび徐放化bFGFハイドロゲル粒子を投与し、治療効果の増強に与える細胞増殖因子の徐放性の影響について検討した。等電点5.0のゼラチンを用いて、分解期間が1および4週間のゼラチンハイドロゲル粒子を作製した。乾燥粒子へHGFおよびbFGF水溶液を含浸させることにより、それぞれの因子の徐放化ハイドロゲル粒子を得た。下肢虚血モデルマウス作製の2日後に、虚血部位へ徐放化HGFおよびbFGF粒子を筋肉内投与した。4週間後、虚血部位における血流と血管新生を調べ、その治療効果を評価した。その結果、細胞増殖因子の徐放性が血管新生治療効果に大きく影響を与えることがわかった。本研究の結果についでは、論文作成中である。
|
Research Products
(2 results)