2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07088
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
二宮 善彦 Chubu University, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PENG Xiaosheng 中部大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | マイクロバブル / オゾン / 触媒 / 染料 / 難分解性有機物 / OHラジカル / 加圧溶解 |
Research Abstract |
経済の発展に伴い、先進国のみならず開発途上国においても良好な環境の保全、悪化した環境の修復が必要となっている。特に湖沼や河川等に含まれるダイオキシン類や環境ホルモンに代表される低濃度有機化合物は、生態系に大きな影響を与えるため、大量処理できる浄化技術が求められている。本研究では、水溶液中の触媒表面においてオゾンから発生するOラジカルが酸化力の強いOHラジカルに変換する特異の反応を積極的に活用し、難分解性物質の分解に関する研究を行っている。本年度は、オゾンの単独分解、活性炭および改質活性炭の共存下における染料の脱色特性を検討した。 1.PSAユニットより酸素濃度95%以上のガスをオゾン発生器に通してオゾン化し、旋回式加圧ポンプに供給してオゾンを含むガスを加圧溶解・微細化したベンチスケールのマイクロバブルオゾン発生装置を試作した。本装置で発生させたマイクロバブルオゾン水を使用して染料の脱色試験を行ったところ、本研究で開発した表面改質活性炭を使用したとき同一条件でオゾン単独で脱色するより2倍以上高い脱色性能を示し、溶存オゾン1モル当たり1.54モルの染料を脱色できることを明らかにした。 2.活性炭の表面改質によりOHラジカルの発生促進を定量的に確認した。また、表面改質活性炭の試験において420分の連続試験においても劣化が認められないことを確かめた。 3.活性炭および改質活性炭の表面構造(C1sおよびO1sスペクトル)をXPSによって測定した。この結果、C-C結合を有する活性炭の脱色効率が高いことを認めた。
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