2008 Fiscal Year Annual Research Report
吸着現象を応用した燃料電池用天然ガス貯蔵新システムの開発研究
Project/Area Number |
07F07102
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小山 繁 Kyushu University, 大学院・総合理工学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
EL-SHARKAWY I. I. A. 九州大学, 総合理工学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | Adsorption / Adsorption isotherms / Activated carbon / Natural gas storage |
Research Abstract |
本研究は、吸着現象を利用した、燃料電池用天然ガスの貯蔵および放出量制御法の開発に係わるものであり、今年度は以下の研究を実施した。 (1)活性炭素の吸着物性の解明:天然ガスの主成分であるメタンが高空隙率活性炭素(Maxsorb III)に吸着される際の基本特性を短時間で測定する方法を開発し、温度範囲5〜75℃、圧力範囲0.2〜2MPaで、吸着能力(kg/kg)、吸着熱(kJ/kg)及び脱着速度(kg/(kg s))を測定した。なお、吸着基本特性の測定方法を用いて、吸着冷凍用として注目されるR507A/Maxsorb IIIに関しても同様の測定を実施した。 (2)Dubinin-Astakovの式、Tothの式及びLangmuirの式に基づきメタン-Maxsorb IIIの吸着平衡特性をを定式化するとともに、吸着剤にガスが吸着される際の吸着熱を推算する熱力学的モデルを構築した。 (3)貯蔵容器内での吸着・脱着時の熱及び物質移動特性の解明:吸着過程では液化天然ガスの気化熱を利用して吸着促進を図り、脱着過程では100℃以下の外部排熱源を利用する縦型円筒形貯蔵容器のシミュレーションモデルを構築した。
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Research Products
(3 results)