2008 Fiscal Year Annual Research Report
海岸林の再生と利用による持続的な海岸資源管理に関する研究
Project/Area Number |
07F07119
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
田中 規夫 Saitama University, 大学院・理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JINADASA K. N. 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 海岸防潮林 / 水質浄化 / 維持管理システム / 数値解析 / 維持管理 |
Research Abstract |
海岸防潮林は、その他の津波対策(海岸堤防、離岸堤、護岸など)にくらべて、自然・景観への悪影響を残さない長期的な視点での対策であるが、維持していくためには地域のコミュニティの参加が不可欠であると考える。そのためには、単に木を植えるだけではなく、密度の高い樹林帯を維持していくための管理、地域住民がその場で生活していける便益をもたらさないといけないと考える。そのため、今年度は、主に、1)アダン等の海岸林の植林方法に関する研究として、平成19年度に取得済みのデータ(スリランカにおいて植林済みの実験地(マータラ市)の観測結果と林業局のデータ、ペラデニヤ大学内に植林済みの観測結果)を用いて生長特性を整理し、力学的な評価に必要な検討を行った。また、植林方法(日よけの有無・周辺リターの処理の有無)による生存率や初期段階において発生する虫の害などの失敗要因を引き続き整理した。長期的な維持管理方法として、寺院による維持管理について検討した(Landscape&Ecological Engineering印刷予定)。他の植林地点の調査結果も踏まえ、効果と問題点を取りまとめた(海外学術雑誌投稿中)。2)持続可能なシステム構築に必要な運用サイクルの提案として、海岸林素材を活用した植生浄化施設を社会システムとして導入するための可能性調査を行った。成長段階や樹種による津波防御効果を定量評価するために、水理模型実験を行い、その特性を踏まえた数値解析モデルを構築した。スリランカの海岸地形特性を類型化し、それを踏まえた数値計算を系統的に行い海岸林の効果を定量評価した(Civil Engineering&Environmental Systems印刷予定,3st AIWEST,Banda Ache-Indonesia発表済み)。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Developing Effective vegetation bioshield for tsunami protection, (2008) in press2009
Author(s)
Tanaka, N., Nandasena, N. A. K., Jinadasa, K. B. S. N. Tanimoto, K., Sasaki, Y., Mowjood
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Journal Title
Civil Engineering and Environmental Systems (in press)
Peer Reviewed
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