2008 Fiscal Year Annual Research Report
18-19世紀、朝鮮の首都漢城における居住空間の特性に関する都市史的研究
Project/Area Number |
07F07125
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 毅 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
禹 成勳 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | 朝鮮 / 都市 / 漢城 / 東アジア |
Research Abstract |
都市はそこに住まい、さまざまな活動に携わっている個々の都市民、人が集まって形成される社会、そしてその舞台を提供する空間が歴史的時間のなかで、相互に規定しあう場である。本研究ではこうした点に留意しながら、朝鮮時代末期の18-19世紀、首都の漢城における居住空間をとりあげ、その屋敷の特質、漢城の都市空間固有の構造について検討を行った。このため本研究では、文献史料や現地調査資料を利用し朝鮮半島における都市の特性とその変容、そして東アジアの歴史的都市に関する検討も行った。それは、都市の特性とその変容というものは一つの地域における通史的検討はもとより、より広い範囲のなかで、より明らかとなるためである。 研究実施の状況とその成果は次の通りである。 19世紀末から20世紀初期の漢城府に位置した住宅と関連した30余種の史料を韓国の図書館に所蔵されていることを確認、収集した。都市ブロックと建築物の実測調査、写真撮影を行った。韓国の歴史的都市はもとより、その特性をより明らかにするため弐、東アジアの諸都市との比較研究を行い、国際学術大会や学術論文集に論文を発表した。 1)The Urban Historical Meaning on the functional residential area Dong, The Korean Association of Architectural History, November 2008. 2)A Basic Study on Mercantile Facilities of Hue, the Capital of Nguyen Dynasty, WhoseEA2009, April 2009.
|
Research Products
(2 results)