2008 Fiscal Year Annual Research Report
スマートストラクチャ素子を用いた翼型上剥離泡流れの制御に関する研究
Project/Area Number |
07F07135
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
李家 賢一 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WONG C. 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 翼型 / 剥離泡 / スマートストラクチャ素子 |
Research Abstract |
翼型上に生じる層流剥離泡の挙動により翼型の特性は大きく左右される。航空機翼型の著しい翼型性能の変化を回避することを目的に、これまでに多くの研究が行われてきた。受動制御としては前縁slatやvortex generatorなどの古典的な装置を用いた方法が、能動制御としては境界層内への吹き出しなどが挙げられる。しかし両者ともに境界層の剥離制御を意図しているものであり、層流剥離泡を直接制御対象とした方法ではない。本研究では、境界層ではなく層流剥離泡自体の挙動の制御を行うことを目的とする。 本研究では、翼面上に生じている層流剥離泡内に微小な大きさのスマートストラクチャ制御素子等の制御機構を設置する。この作用によって、翼型上の層流剥離泡の制御を効率的に行うことを試みる。そのために、スマートストラクチャ制御素子等を翼型上に設置し、素子制御用の電子回路機構を作り上げると共に、レーザー流速計を用いた流れ場の測定を行い、剥離泡制御に最適な効果が得られる条件を調べていく予定である。 本年度は研究の第二年度であるため、予備実験を行うとともに本実験の準備をすすめるために、以下の点を行った。 ・翼型模型を用いた風洞実験を行い、制御機構を模擬した部位を翼型に付加して制御機構の効果を確認した。 ・上記の結果を学会発表した。 ・剥離泡制御機構を動作させるためのソフトウェア開発を行った。 ・実験計測に必要な、圧力変換器、フォトデテクター他、剥離泡制御機構に組み込む計測器の整備を行った。 ・スマートストラクチャ素子を模擬した剥離泡制御動作機構を製作し、それを翼型模型に組み込んで、動作確認を行った。
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