2008 Fiscal Year Annual Research Report
オゾンによる表面改質による自動車破砕屑からのPVCの分別と資源化
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07F07138
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
岡田 光正 Hiroshima University, 大学院・工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MALLAMPATI Srinivasa REDDY 広島大学, 大学院・工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 自動車破砕屑 / 塩化ビニル / 混合プラスチック / ゴム / 浮遊選別 / オゾン / 循環型社会 / リサイクル |
Research Abstract |
当初の研究計画で予定されていた各目的についての検討を行った。分離対象である実自動車破砕屑(ASR)としては、昨年度、中国四国地方の自動車破砕(シュレッダー)会社3社の工場より提供頂いた各分離プロセスにおける重いプラスチックを多く含む画分を用いた。 本年度はまずこれまで用いているガラス製のオゾン処理兼浮遊選別装置を用い、オゾンによる選択的親水化と浮遊選別の組み合わせ処理でのASR中のゴムの挙動解析を行った。ゴムのみを選択的に沈殿、分離させることができる曝気条件などを検討した結果、ゴムは他のプラスチック類より比重がかなり大きく、他の重いプラスチックが浮上する曝気強度、攪拌強度において、容易に浮上することを明らかにした。例えば本装置においては、50ml/L程度の曝気では攪拌が無くてもゴムは沈殿することがわかり、他の重いプラスチック類から浮遊沈降によって容易に分離できることがわかった。 最後に、最終目的であるこれまでに得られた知見に基づく分離効率の改善については、昨年度得られたアルカリ洗浄やASRの破砕方法の結果も取り入れ、最適条件での浮遊選別を行った。結果、サンプルの破砕方法に関わらず、洗浄を行えば、曝気後、攪拌無しの条件でASRからまずゴムをほぼ完全に分離でき、攪拌を適切な強度で行うことで、実ASRからも高効率でPVCを分離可能で、ASRを資源化するのに必要な塩素含有量の低減が可能であることがわかった。
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Research Products
(1 results)