2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07150
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
依田 欣哉 Nagoya University, 生物機能開発利用研究センター, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PERPELESCU Marinela 名古屋大学, 生物機能開発利用研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | ICEN(Interphase CENtromere Complex) / ICEN2 / 8(Rsf1 / hSNF2H)complex / ICEN17 / 11(MgcRacGAP / hMKLP1) complex / ICEN5(Prp16) / RNA helicase / Heterochromatin / HP1 / ポリコーム複合体 |
Research Abstract |
我々はCENP-Aクロマチン複合体(ICEN)の構成因子として既に40種類のタンパク質を明らかにしている。それぞれの構成因子の機能を明らかにし、CENP-Aクロマチンダイナミクスを理解しその核内機能を解明することを試みているが、既にヌクレオソームリモデリング活性を持つICEN2/8(Rsf-1/Snf2h)複合体がCENP-Aヌクレオソームリモデリングを担うことを示唆するデータを得ていた。さらに研究を進めて、ICEN2/Rsf-1が実際にCENP-Aヌクレオソーム形成に必要なことを証明し、さらにRSFリモデリング複合体がマントロメア領域に局在する時期がG1中期であることを明らかにしだ(投稿中)。この結果はCENP-Aヌクレオソーム形成がG1初期から中期であるとするJansenら(JBC,2007)の報告と良く一致する。ICEN17/11(MgcRacGAP/hMKLP1)複合体がICEN7/CENP-Cとの親和性を介して動原体と相互作用し、微小管-動原体相互作用を制御することを示した。また、ICEN17/11は動原体との相互作用を介して動原体微小管上でのファイバー形成をする事を示唆した。ICEN5/Prp16はRNA-helicase domainを持ちpre-mRNAのスプライジングに関与することが、報告されているが、この蛋白が間期に一時的にセントロメアに局在し、染色体分配機能に重要であることを示した。siRNAを用いたICEN因子の網羅的機能解析を行い、ヘテロクロマチン形成因子(ICEN9/uvDDB-1,15/cullin4A,28/HDAC-1)及びポリコーム複合体因子(ICEN27/HPC3,29/PHP2,30/BMI1,31/RNF2)が染色体分配機能に関与していることを示した。
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