2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07151
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
阿形 清和 Kyoto University, 大学院・理学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LAMY Clement Benoit 京都大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | プラナリア / 感覚受容体 / 味覚 / 行動 / Gタンパク質 / 神経 / RNAi / 走化性 |
Research Abstract |
本研究では、プラナリアの味覚受容の神経回路網とその分子機構を明らかにすることが目的である。本年度においては、7回膜貫通ドメインをもつGPCR遺伝子をESTデータベースとゲノムデータベースから網羅的に解析し、味覚受容体遺伝子の同定を行った。また、GPCRに結合するGタンパク質遺伝子についても網羅的な発現解析とRNAiによる機能解析を行い、味覚受容に関与するいくつかの分子・遺伝子の同定に成功した。それらの作業と並行して、味覚のリガンドを同定したり、RNAiによる機能解析を可能にする味覚の行動解析実験法の開発を行った。その結果、Y字型をした行動解析用のツールをアクリル板で作成し、味覚の行動を定量化できる系の作成に成功した。これらの実験系を用いて行動解析した結果、味覚の受容から行動に至るまでに関与する遺伝子の同定に成功した。また、受容体遺伝子のデータベースを構築するために、プラナリアの遺伝子データベースを構築しているアメリカやヨーロッパの研究室を訪問して、今後のデータベース作成についての打ち合わせを精力的に行った。
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