2008 Fiscal Year Annual Research Report
天然繊維/プラスチックコンポジットのリサイクル性の評価
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07F07169
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹村 彰夫 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TAJVIDI Mehdi 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 天然繊維 / オレフィン樹脂 / コンポジット / リサイクル / リグノセルロース / 熱的性質 / 力学的性質 / 界面 |
Research Abstract |
天然繊維/プラスチックコンポジットは地球環境に優しい材料でなおかつリサイクル性が高い。しかし、リサイクルにより低下する性能どこまで抑えることができるのか、といった研究は今までほとんど無い。本研究においては、リサイクルにより変化(低下)するであろう性質を機械的性質、物理的性質、動力学的性質を検討することにより予測し、そのリサイクル性の評価を行うものである。様々な天然繊維、プラスチックを用いてコンポジットを調製し、動的粘弾性測定、示差走査熱量測定、熱重量分析測定、静的機械試験、走査型電子顕微鏡測定を行うことによってそのリサイクル性を評価する。複数回のリサイクルにより変化した物理・機械的性質、界面の状態を予想することができる。 19年度は天然繊維/プラスチックコンポジットの原料として、セルロース、リグノセルロース、紙、古新聞、木材、木粉、ケナフ、バガス、もみ殻等の生物材料とポリエチレン、ポリプロピレンのような汎用オレフィン樹脂とを複合させることによりコンポジットを製造した。また、これらブレンドの重量分率、相溶化剤の量を変化させ、様々なコンポジットの調製を系統的に行った。 20年度はまずこれら物性・強度を測定した。また、示差走査熱量測定(DSC)を行い、コンポジットの熱的性質の測定を行った。さらに、熱重量測定(TGA)により、熱による重量減少・分解を検討し、コンポジットの耐熱性についての検討を行った。また、動的粘弾性測定(DMA)、走査型電子顕微鏡(SEM)、原子間力顕微鏡(AFM)を用いてコンポジットの混ざり合いについてマクロからミクロ、ナノオーダーで解析した。こまた。リサイクル性の評価についても数回程度のリサイクル性の評価を行っており、来年度には大きな成果が期待できる。
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Research Products
(1 results)