2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07191
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Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
内藤 猛章 Kobe Pharmaceutical University, 薬学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RAHAMAN Habibur 神戸薬科大学, 薬学部, 外国人特別研究員
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Keywords | ラジカル反応 / ドミノ反応 / 共役オレフィン / 複素環 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、一度の反応操作で複数の結合形成が可能なドミノ型反応の開発研究を行った。 1.ドミノ型ラジカル反応を応用したピロロチオクロマン骨格構築の試み 前年度に行ったドミノ型ラジカル反応を応用したピロロクロマン骨格および関連ヘテロ環構築法にならって、酸素原子を硫黄原子に置き換えた基質からピロロチオクロマン骨格の新規合成を試みたが基質の不安定性から実現できなかった。 2.ビニルシクロプロピルオキシムエーテルへの硫黄ラジカル付加反応を基盤とするドミノ型反応の開発 シクロプロピル環は二重結合と類似の化学反応性を示すことが期待されることから、今回新たにビニルシクロプロピルオキシムエーテルをラジカル受容体として活用する新規ドミノ型反応の開発に成功した。すなわち、ラジカル付加-開環-水酸化反応によるα-ヒドロキシオキシムエーテル類の新規合成および新規ラジカル付加-開環-アルドールタイプ反応によるβ-ヒドロキシオキシムエーテル類の新規合成を行った。これらの二つのドミノ型反応の特徴は、基質が入手しやすく反応操作も簡単で多様な生成物が合成できることであり、いずれの生成物も医薬品や天然物の合成に有用な合成素子になりうるものである。
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Research Products
(2 results)