2007 Fiscal Year Annual Research Report
スリランカにおける狂犬病対策に関する介入研究-狂犬病根絶に向けて
Project/Area Number |
07F07205
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
玉城 英彦 Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MATIBAG G.Cuarto 北海道大学, 大学院・医学研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | 狂犬病 / 予防医学 / 国際保健 / 介入研究 / 住民調査 / 国際研究者交流 / スリランカ |
Research Abstract |
2006年に実施した、スリランカ国、中央州の住民を対象とするKAPB調査(知識と態度、日常行動と、信念の調査)の結果に基づき、狂犬病に対する住民の健康行動とそれにかかる費用を分析し、この疾病による経済支出を評価した内容について国際会議において発表を行った。 さらにこの分析結果に基づいて、今年度は同中央州ヌワラエリヤ郡においてより具体的な介入モデルの検討を実施するための調査を実施した。具体的には同地域の600世帯強を対象に、現地語で作成した狂犬病および飼育犬の所有およびワクチン接種に関する啓発パンフレットを作成し、戸別訪問配布を行った。この啓発活動の評価のために、パンフレット配布時およびその一カ月後の二回にわたって各世帯主を対象に、主としてパンフレット内容に関わるKAP調査を実施、パンフレット配布前後における啓発活動の定量的な評価を行った。 狂犬病の対策モデルの検討は、公衆衛生学的課題に限らず、経済的側面、政策面からも検討を行う必要のある複合的課題であり、かつ地域住民の健康・安全の確保に直結する重大な課題であるといえる。今後調査実施の結果を解析、分析し、それに基づく効果的な啓発活動の策定に寄与させるものとする。
|
Research Products
(5 results)