2007 Fiscal Year Annual Research Report
文化遺産観光のサステナブル・インテグレーション:比較政策研究
Project/Area Number |
07F07307
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
石森 秀三 Hokkaido University, 観光学高等研究センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LOULANSKA T.S 北海道大学, 観光学高等研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | 文化遺産 / 持続可能な観光 / 比較政策 / アイヌ民族 / 北海道 / 観光創造 |
Research Abstract |
文化遺産のワイズユースとサステナブル・ツーリズムは現代世界における世界的課題であるが、文化遺産と観光のサステナブル・インテグレーションについてはまだ十分に望ましいあり方が確立されていないのが現状である。 本研究は、文化遺産と観光のサステナブル・インテグレーションに焦点を当てた調査研究を行なうとともに、それらの調査研究によって得た成果にもとづいて、サステナブル・インテグレーションの政策モデルを検討し、より普遍的な政策展開のための方策を検討することを目的としている。 今年度は、研究分担者であるルーランスカの来日が昨年11月中旬であったことと、今年2月に出産という事態が生じたために、主として文献調査による理論的枠組みの構築に力点を置くとともに、北海道大学のアイヌ先住民研究センターの協力を得て、アイヌ民族における文化遺産を活用した観光のあり方についてインタビュー調査等を実施することができ、貴重な知見を得ることができた。 日本の自治体における文化財行政と観光行政の連携のあり方や政策展開の実態について、文化庁においてインタビュー調査を行うとともに、京都市、大阪市、堺市、和歌山市、美瑛町などて調査を行い、文化遺産観光に関するデータの収集を行うとともに、文化遺産を活用して新しい観光のあり方を創造するという「観光創造」に関する貴重なデータの収集を行うことができた。 諸外国における先住民族の文化遺産を活用したサステナブル・ツーリズムについてのフィールドワークは今年度に実施できなかったので、次年度において実施の方向で検討を行っている。
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Research Products
(3 results)