2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07312
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
多和田 真 Nagoya University, 大学院・経済学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
孫 淑琴 名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | illegal migration / minimum wage / economic effect / internatioal migration |
Research Abstract |
まず、国際経済学などの経済学図書を多めに読んで、モデルの構築に経済学理論の基礎を充実した。そして、国際間労働移動に関する文献を調べ、サーベイし、主な結論や研究方法を整理した。そのうえで、非貿易財の存在する場合と内外の労働に質的な差異のある場合の国際間労働移動モデルを構築して、受入国と送出国における移民政策が利用国の経済に与える影響や均衡移民量に与える効果について分析を行っている。また、環境問題を国際間労働移動モデルに導入するため、まず環境変数を国内労働のモデル(Harris-Todaroモデル)に取り込んで、環境政策の労働移動や国の経済厚生に与える影響を検討してみた。作成した論文を応用経済学会で報告し、他の研究機関に属する研究者と交流して好評された。いろんな研究者と意見交換した上で論文を直し終わり、いま国際誌に投稿を準備している。そして、中国の山東大学に研究の打ち合わせに行ってきた。そこで、研究の進みを報告し、中国内での労働移動と現代の中国人材流出の現状及び国際間労働移動の傾向に関する問題を議論した。また、中国人の海外への移動に関する資料を収集し、いまデータを解析しているところである。
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