2007 Fiscal Year Annual Research Report
P波・S波レシーバー関数解析による海洋リソスフェアの構造解析
Project/Area Number |
07F07330
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川勝 均 The University of Tokyo, 地震研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KUMAR Prakash 東京大学, 地震研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | リソスフェア / プレートテクトニクス / アセノスフェア / レシーバー関数 |
Research Abstract |
目的:太平洋およびフィリピン海の深海底に地震研究所が中心となって,世界でも独自に展開している広帯域地震観測網から得られる地震波形データを,Kumar博士が開発したS波レシーバー関数解析法により解析し,海洋プレートのLAB(リソスフェアーアセノスフェア境界)のイメージングにより,「海洋プレートとは何か?」というプレートテクトニクスにおける根本問題の解決をはかる.Kumar博士が開発したS波レシーバー関数解析法は,海洋プレートの底が期待される深さ(50~80km)の構造を解析するのに適しており,海洋プレートの底に急激な速度変化が存在するか否かについて定量的な見積もりを与えるはずである.解析結果に基づき,海洋プレートの地震学的モデルを提出する. 19年度の成果: (1)11月中旬来日し,研究環境を整えた. (2)解析準備:海半球観測ネットワーク計画によって観測された,フィリピン下ボアホール広帯城地震観測点(WP1)と海太平洋下ボアホール広帯域地震観測点(WP2)のデータ約2年分のオリジナルデータから,レシーバー関数解析に有用なeventデータの構築した. (3)予備解析:上記で準備されたevent波形データにいたいして,予備的なP波・S波レシーバー関数解析を施した.結果を,20年5月開催される,地球惑星科学関連学会連合大会に投稿した.
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