2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07337
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
太田 信廣 Hokkaido University, 電子科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MEHATA M.S. 北海道大学, 大学院・電子科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 電場吸収 / 電場発光 / 分子配向 / シュタルク効果 / 光励起ダイナミクス |
Research Abstract |
固体ポリマー薄膜中において電場印加時に対象分子が電場方向にどの程度配向しているかを6-ハイドロキノリン(6-HQ)同様、2-ハイドロキノリン(2-HQ)についても調べた。またキノリン誘導体であり、EL発光材料としても良く知られているトリスハイドロキシアルミナ(A1q3)の光励起ダイナミクスが電場によりどの程度変化するかを電場吸収および電場発光測定により調べた。6-HQ、2-HQの電場吸収スペクトルはいずれも、吸収スペクトルの零次、一次、二次微分形の線形結合として表されることがわかった。その中の零次微分成分の寄与、および偏光依存性を見ることにより、基底状態の電気双極子モーメントの方向が、等方的に分布している場合に比べて、どれだけ電場方向に配向しているかを見積った。その結果、6-HQ、2-HQではPMMAポリマー中にドープした場合でも、常温では電場方向に配向すること、但し温度を低下させるとその運動は阻害されることがわかった。またAlq3では蛍光の電場消光が観測され、発光状態の反応ダイナミクスが電場により変化することを明らかにした。さらに、このダイナミクスへの電場効果の機構を明らかにするために蛍光減衰曲線への電揚効果も合わせて調べた。
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Research Products
(1 results)