2007 Fiscal Year Annual Research Report
デンドリマーの自己組織化によるバイオインスパイアードマテリアルの創製
Project/Area Number |
07F07353
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金原 数 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WANG Qigang 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | デンドリマー / 相互作用 / 自己組織化 |
Research Abstract |
当研究課題では、樹木状分子デンドリマーの表面に多数の相互作用部位を配置することで、デンドリマーと様々な分子との間で多価相互作用をはたらかせ、結果的に非常に強い相互作用を実現することを目指している。さらに、このような手法により分子を高度に集積化し、分子間相互作用を利用した新規材料を創製することを目指している。今年度は、まず本研究の目的物質である樹木状分子デンドリマーの分子設計を行なった。様々な環境下で、適切な強さで分子間相互作用を起こす相互作用部位の選択と、これらを3次元あるいは2次元的に配置する、立体的な配置のパターンを適切に設計することが、本研究課題を円滑に進める上で極めて重要である。このよな、分子間相互作用を利用した自己組織化に適切なデンドリマーのブランチ構造の設計を行った。この際、様々な官能基導入を可能とするような合成ルートが、できるだけ簡便になるような方向で分子設計を行った。続いて、実際に、そこで計画した合成手法の妥当性について検討を行った。いくつか反応条件を検討した結果、表面に相互作用部位を有するデンドリマーの第1世代から第3世代の合成法について、これらを比較的良好な収率で得られるルートの開拓を行うことができた。さらに、分岐鎖のパターンをいくつか検討し、分岐鎖の多いデンドリマー、少ないデンドリマーなど、様々なバリエーションのデンドリマーを、比較的良好な収率で得ることに成功した。
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