2007 Fiscal Year Annual Research Report
フレキシブルディスプレイの高機能化に向けた有機トランジスタ研究
Project/Area Number |
07F07388
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
染谷 隆夫 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KEE Jung Hung 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 有機トランジスタ / シート型ディスプレイ |
Research Abstract |
本研究では、Leeがこれまでに蓄積してきた高信頼性の有機トランジスタを活用し、さらに染谷研究室における集積化技術と融合して、フレキシブルディスプレイを高機能化するための基盤技術を開発することを目的としている。シート型のアクチュエータやセンサを作製するための技術をフレキシブルディスプレイと融合することによって、次世代の高機能シート型ディスプレイの実現を目指す研究に取り組んできた。センサとディスプレイの融合については、タッチパネルがある。しかしながら、タッチパネルでは基本的には平面上の1点の座標計測を行うことができるだけであり、手形で押した際の圧力分布の計測ができるわけではない。そこで、ディスプレイと整合しかつ圧力分布が計測できる大面積センサを試作することをねらいとしている。昨年度は、この目的の実現に向けて、ディスプレイと整合性の取れる大面積センサの開発を進めると同時に、この目的と整合する印刷プロセスによる有機トランジスタの試作を行った。より具体的には、有機トランジスタの性能を向上する研究に取り組み、さらに性能が向上された有機トランジスタとセンサを集積化するためのプロセス技術の開発にお取り組んだ。昨年度は、着任以来年度の終わりまでの間に、圧カセンサの感度の精密な測定や空間分解能の精密な評価システムの構築により集中して取り組むことによって、16x16のセンサマトリックスの電気特性を評価することのできるハードウェアーとソフトウェアーを開発した。来年度以降は、この評価系を駆使して、有機トランジスタアクティブマトリックスとセンサを集積化したデバイスの精密評価を進める計画である。
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