2008 Fiscal Year Annual Research Report
地雷探査・識別のための新しい地中レーダ信号処理法の開発に関する研究
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07F07390
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
西本 昌彦 Kumamoto University, 大学院・自然科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
VAKHTANG Jandieri 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 地雷探査 / 地中レーダ / 信号処理 / 特徴抽出 |
Research Abstract |
本研究では,これまで開発してきたレーダ信号処理法を更に発展・拡張し,信頼性と安定性に優れた地雷探査レーダの信号処理技術を確立することを目的としている.すなわち,レーダ信号から地雷の特徴を精度よく抽出し,高い精度の地雷識別を可能とするための信号処理技術を開発することを目的としている.今年度は以下の項目について研究を行った. 1.地雷識別のための特徴抽出法の開発 埋設物の検出・識別では,用いる特徴が重要である.このため,周波数領域,及び時間周波数領域による特徴について検討を行い,その性質を明らかにした. 2.高精度識別アルゴリズムの開発 昨年度に引き続き,統計的学習理論に基づくパターン認識の手法を取り入れた識別アルゴリズムについて検討を行った.特に,1クラスサポートベクターマシンを識別部分に採用するための検討を行い,その性能を確認した. 3.レーダ応答の取得 識別アルゴリズムの性能評価はレーダ応答の数値シミュレーションデータを用いて行っているが,実測データを用いた評価が必要不可欠である.このため,計測用アンテナの設計/製作を行い,その周波数特性を改善するとともに,波形の最適化について検討を行った. 4.土壌パラメータ(地表面粗さ)の推定法の検討 識別器の性能評価・検証を行うためには,実際に用いる土壌のパラメータを知る必要がある,昨年度に引き続き,測定フィールドの地表面の粗さのパラメータを推定する際の誤差評価法について検討し,従来の方法よりも精度の高い手法を提案した.
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Research Products
(4 results)