2008 Fiscal Year Annual Research Report
中国における持続可能な都市と交通発展戦略及び政策に関する研究
Project/Area Number |
07F07397
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
林 良嗣 Nagoya University, 大学院・環境学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HAN Ji 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, JSPS外国人特別研究員
|
Keywords | 都市化 / モータリゼーション / 交通政策 / 中国 / 持続可能な発展 / 脱温暖化 / 環境問題 / システムダイナミックスモデル |
Research Abstract |
中国の都市において土地利用・交通の統合モデルを構築した。このモデルを用いて、まずモータリゼーションの要因となるGDP、人口、一人当たり国民所得、都市化レベルなどの社会経済状況の予測を行った。 次に、交通部門の発展とそれに伴って発生する温暖化ガスや局地的大気汚染物質排出などの環境への影響を評価した。局地環境および地球環境の双方に重大な影響を与えることが懸念される都市間旅客・貨物交通、自動車、公共交通などを評価対象とし、定量的分析モデル(データ包囲分析モデル、システムダイナミクスモデル、消費モデルなど)を構築して、CO_2や大気汚染物質(CH_4、CO、NMVOC、窒素酸化物、SO_2)の削減ポテンシャルおよび関連する政策の評価を行った。 最後に、中国における急速な都市化や土地利用変化が環境、気候変動、市民生活の質などに重要な影響を与えていると考え、歴史的な土地利用パターンと将来の都市成長予測を分析するために、経済格差、人口移動、政策の影響のようなマクロレベルに着目した統合モデルを開発した。上海におけるこのモデルのケーススタディの結果を、都市計画の分野において国際的に権威のあるジャーナル(「Landscape and Urban Planning」and「Journal of Urban Planning and Development」)へ2編の論文を投稿した。
|
Research Products
(10 results)