2007 Fiscal Year Annual Research Report
難分解性産業廃水処理・再生利用のための新規ナノろ過-菌類-MBR法の開発
Project/Area Number |
07F07398
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 和夫 The University of Tokyo, 環境安全研究センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GAI Faisal Ibney 東京大学, 環境安全研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | NF-MBR / 菌類MBR / 難分解性産業廃水処理 / 再利用 / 白色腐朽菌 / メンブレンバイオリアクタ / 浸漬型MBR / 染料廃水処理 |
Research Abstract |
本研究はメンブレンバイオリアクタとして難分解性物質を分解する能力のある菌類を産業廃水処理に利用し、同時に処理水を再利用できるまでのレベルに高度処理する全く新しい処理法の開発を目的としているが、第一年度上半期は、難分解性産業廃水処理のためのナノろ過-菌類-MBR(メンブレンバイオリアクタ)を開発するための予備的検討として文献調査を行い、また使用する浸漬型ナノろ過モジュールを試作した。試作に当たっては、市販のナノろ過中空糸膜モジュールを改良して菌類リアクタに浸漬して使用できるようにした。その際、別に精密ろ過膜を用いて設計したスペーサ付き中空糸膜モジュールをナノろ過膜モジュールに対しても基本設計に導入する予定であるが、まずはスペーサを用いないで浸漬モジュールを作製し、その基本特性を明らかにする実験を開始した。さらに精密ろ過とナノろ過を用いた場合の違いを明らかにする比較対象実験として精密ろ過膜モジュールを用いた実験も並行して行なっている。試作に当たっては、モジュール集水部の構造上の問題が完全には解決できず、まだ膜モジュールの完成に至っていないが、技術的解決の目処はたっている。また染料廃水を対象として使用する菌類についても白色腐朽菌を選定し、選定した白色腐朽菌による染料分解性能を明らかにする回分試験を行なった。今後は、処理システムを組み上げ、連続処理実験を開始する予定である。
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