2008 Fiscal Year Annual Research Report
張力構造物の材料と荷重の不確定性を考慮した耐震・耐風性能設計法
Project/Area Number |
07F07400
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大崎 純 Kyoto University, 工学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHANG Jingyao 京都大学, 工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ケーブル補強構造物 / 張力計測位置 / 最適化 / クリギング法 / 不確定性 / 地震応答 / 弾塑性解析 |
Research Abstract |
1.性能設計: メタモデルと一般に呼ばれる近似手法の一つであるクリギングモデルを用いて,骨組構造物の応答量のばらつきを推定する方法を提案し,平面骨組構造物を対象として,減衰定数や硬化係数のばらつきを考慮した地震時最大応答量の範囲を推定した。ここで,入力地震動は,いわゆる告示スペクトルに適合する模擬地震動である。さらに,クリギングモデルで得られた近似応答曲面を用いたモンテカルロシミュレーションより,不確定パラメータの確率分布を仮定したときの最大層間変形角の確率分布を求め,最大応答変形角の上限を与えたときの信頼性を評価した。さらに,最大層間変形角の信頼性に関する制約の下で,重量を最小化するような骨組構造物の剛性を求めた。 2.複数モードを考慮した静的地震荷重 空間構造物や立体骨組構造物を対象として,地震時の最大応答を推定する手法を提案した。本手法では,複数モードの重ねあわせで静的地震力を作成し,その荷重パターンでの最大応答量を求める。このとき,各モード間の位相差をパラメトリックに変化させて,数個の静的地震力を作成し,それらの荷重に対してプッシュオーバー解析と等価線形化手法で得られた応答量を統計的に処理して最大応答量を推定する。本手法の有効性を,2つのモードが卓越するアーチ状の空間トラス及び,立体骨組を用いて検証し,最大応答量の平均と標準偏差を精度良く評価できることを確認した。
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Research Products
(14 results)