2008 Fiscal Year Annual Research Report
白色LED用高輝度ナノ粒子蛍光体の作製と照明への応用
Project/Area Number |
07F07404
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大森 裕 Osaka University, 先端科学イノベーションセンター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LEI Bing Fu 大阪大学, 先端科学イノベーションセンター, 外国人特別研究員
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Keywords | 蛍光体 / ナノ粒子 / 高屈折率媒体 / ナノ複合化 / 波長変換 / 演色性 / 白色LED / 次世代照明 |
Research Abstract |
本研究は、(1)蛍光体のナノ粒子化および蛍光体表面状態の制御による発光効率の向上、(2)蛍光体表面とLED用パッケージ樹脂との界面の最適化、(3)蛍光体の屈折率およびパッケージ方法の最適化による光取出し効率の向上などの要素技術を確立し、充分な輝度・発光特性をもつ蛍光体および高いエネルギー変換効率と優れた演色性を兼ね備えた白色LEDモジュールを新たに実用化することを目的としている。平成20年度はCa_2Si_5N_8:Eu^<2+>およびCaAISiN_3:Eu^<2+>蛍光体に焦点を絞り、新たな原料を使用すると共に、フラックスを用いてにより微粒子の合成を行った。これにより得られた結果、知見は以下のとおりである。 1)Ca_2Si_5N_8:Eu^<2+>蛍光体 メラミンを還元剤として、所定最のCaCO_3、Si_3N_4およびEu_2O_3からLi3NをフラックスとしてCa_2Si_5N_8:Eu^<2+>蛍米体を合成した。その結果、この蛍光体が高価で潮解性のあるCa_3N_2を用いて得られた試料と同程度の発光輝度を有することを見出した。今後は、Li_3Nをフラックスとして有効に活用し、本蛍光体のナノ粒子化を図る計画である。 2)CaAlSiN_3:Eu^<2+>蛍光体 Ca成分および還元剤としてCaCN_2を用いて、所定量のAIN、Si_3N_4およびEu_2O_3からCaAlSiN_3:Eu^<2+>蛍光体を合成することに成功した。また、1)と同様にLi_3Nをフラックスとして適用することで、発光強度が増大することを見出した。今後は、得られた蛍光体を粉砕し、Li_3Nフラックスで表面欠陥を除去することで、微細な蛍光体粉末を作製する予定である。
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