2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07405
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
榎 学 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 准教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JHAN Sabrina Alam 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | アコースティック・エミッション / Mg合金 / 腐食 / 波形シミュレーション |
Research Abstract |
近年新しい構造材料としてマグネシウム合金が注目されている。マグネシウムの比重は2g/cm3以下であり、従来の用いられている構造材料である鉄鋼材料、A1合金、Ti合金などに比べてはるかに軽量であり、エネルギー的観点や環境負荷の観点からその用途拡大が期待されている。 しかし、マグネシウム合金においては耐環境性が低いことが克服すべき課題となっている。すなわち、大気中の水分や水素の影響により材料の特性が著しく劣化することが、長期的な使用にあたっては大きな問題である。したがって、このような腐食の進行メカニズムを解明することが、新たな合金開発において重要なトピックスとなっている。 我々の研究グループでは、既にマグネシウム合金において生ずる双晶変形や転位すべりをアコースティック・エミッション(AE)を用いて解明することに成功している。本年度においては、マグネシウム合金の腐食現象の解明のために、腐食の加速試験方法について検討を行った。また、長期間の試験が必要となることから、並列的に試験を行うための計測法について検討した。また、低速度のAE信号が発生する可能性があるので、最適なAEの計測周波数についても調べ、AE計測システムについての検討も行った。試験片の形状が薄片であるかバルクであるかにより、AE波の伝播挙動は大きく異なる。そこでLS-DYNAを用いた波形伝播シュミレーションを行い、計測に適したAE波の周波数帯についての検討も行った。
|
Research Products
(1 results)