2007 Fiscal Year Annual Research Report
有用野生植物からの金属ストレス、酸化ストレスに高耐性を示す遺伝子群の単離と解析
Project/Area Number |
07F07430
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
江崎 文一 Okayama University, 資源生物科学研究所, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
METWALLY A.M. 岡山大学, 資源生物科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 有用資源野生植物 / 重金属ストレス / アルミニウムストレス / 酸化ストレス / 耐性機構 / フィンガープリント法 / 誘導遺伝子 |
Research Abstract |
今回は特にAl、重金属などの金属ストレスや酸化ストレスに対する植物の耐性機構について分子遺伝学的手法を用いて以下の点について研究した。今期は研究開始からまだ4か月であり、成果は上がっていない。 1)Al耐性を示した野生植物、メリケンカルカヤ(Andropogon virginicus L.)とススキ(Miscanthus sinensis)からのAlストレス誘導性遺伝子群の単離Finger printing法により、上記の2つの植物からAl誘導生遺伝子の候補群を単離した。これまでに各々から最終的に16個と9個の候補クローンを得た。これらの内、メリケンカルカヤの分についてAlストレス下での発現量をRT-PCR法で解析した。その結果、7クローンに関しては確かな発現誘導性を確認できた。ススキについても検討を試みたが、得られたRNAサンプルの精製度が悪く確認にまで至っていない。 2)両植物を用いたAl処理によるプロリンの合成量の検討重金属ストレスや酸化ストレスでは、生育阻害の現われのためプロリンの合成量が上昇することが知られている。Alストレスにおける合成量を検討した結果、両植物では少ないことが判明した。Al耐性であることとよく一致している。今後、感受性植物シロイヌナズナでの合成量も検討する予定である。 3)両植物を用いたAl処理による蛋白質合成量の検討2次元電気泳動法によるストレス誘導型蛋白質群や抑制型蛋白質群の生成状況を検討し始めた。今後、特に誘導性蛋白質群については、耐性遺伝子単離に向けて活用する計画である。
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Research Products
(4 results)