2007 Fiscal Year Annual Research Report
植物におけるC13-ノルイソプレノイド系香気成分の生合成・発散制御の分子機構
Project/Area Number |
07F07434
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
渡辺 修治 Shizuoka University, 創造科学技術大学院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SUSANNE B. 静岡大学, 創造科学技術大学院, 外国人特別研究員
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Keywords | カロテノイド分解酵素 / キンモクセイ / ノリ / バラ / ノルイソプレノイド |
Research Abstract |
キンモクセイにおける香気成分β-,α-iononeの昼夜発散リズムとカロテノイドレベルの変動を確認し、別途得られている分解酵素のシークエンスを試みた。また、遺伝子の発現レベルを検討し、昼夜発散に関わる要因を解析、その際のクローニング、発現用ベクター・プローブ、発現タンパク質精製用カラムの購入、色素、香気成分の分析用試薬、カラムに本研究費の一部を充当した。 その結果、本年度もβ-,α-iononeの発散量と遺伝子発現との間に相関を確認した。 また、バラの各開花段階にあるRosa chinensis Mutabilisの花の香気成分、カロテノイド色素およびアントシアニン色素をGC-MS,HPLC,LC-MS等で分析し、それらの開花に伴う変動を追究した。その結果、アントシアニン類とカロテノイド類の変動の時期的相違が確認された。 浜松市浜名湖周辺のノリ業者より直接入手し、新鮮、凍結保存中、および乾燥過程のノリの香気変化、色素の量的、質的変化を分析、色素分析を目的として研究費の一部をLCMS用カラムに充当した。その結果、複数のカロテノイドの存在を確認しその一部の化学構造を決定した。
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