2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07439
|
Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
酒井 正博 University of Miyazaki, 農学部, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHAKRABORTY Gunimala 宮崎大学, 農学部, 外国人特別研究員
|
Keywords | クルマエビ / DNAワクチン / リゾチィーム / Rab7 / クラスチン / ペナエジン |
Research Abstract |
エビ類における病原ウイルスの中でも、特に高い致死率をもつWhite Spot Syndrome Virus(WSSV)に対するワクチンの開発は世界各国で試みられている。しかしながら、ワクチン接種時のエビ体内での免疫応答メカニズムの解析は進んでおらず、ワクチン効果の判定は再現性の乏しい人工感染試験によるものがほとんどである。本研究では、DNAワクチン接種後のエビにおける自然免疫関連遺伝子の発現動態を解析することで、遺伝子レベルでのワクチン効果の判定を試みた。CMVをプロモーターにもつ発現ベクターにWSSVのエンベロープタンパク質:VP28をコードする遺伝子を挿入し、DNAワクチンを構築した。続いて、本ワクチンをクルマエビに接種し、WSSVによる攻撃試験によってワクチンの有効性を確認した。同時にワクチンの特異性を検討するために、Yellow head Virus(YHV)による攻撃試験を行った。さらに、ワクチン接種後に経時的にRab7,crustin,penaeidinおよびlysozyme遺伝子の発現解析を行った。 ワクチン接種1週間後に攻撃試験を行った結果、コントロールと比べワクチン区の生残率は有意に高く(RPS69.9%)、ワクチンの効果が認められた。しかし、本効果はワクチン接種1ヶ月後には認められなかった。特異性については、ワクチン接種後WSSVまたはYHVで攻撃した区間において、生残率に有意な差は認められなかったが、WSSV攻撃区の生残率はYHV攻撃区に比べ高い傾向が見られた。ワクチン接種後の自然免疫遺伝子の発現は、接種後7日目において、コントロールと比べ顕著な発現量の増加が確認された。このことから、自然免疫遺伝子をDNAワクチンの効果の判定に利用できる可能性が示唆された。
|
Research Products
(2 results)
-
[Journal Article] Establishment of loop-mediated isothermal amplification method(LAMP) for the detection of Vibrio nigripulchritudo in shrimp2008
Author(s)
Fall, J., Chakraborty, G., Kono, T., Maeda, M., Itami, T., Sakai, M.
-
Journal Title
FEMS Microbiology letter 288
Pages: 171-177
Peer Reviewed
-
[Presentation] Rapid and Sensitive Detection of Vibrio nigripulchritudo in shrimp by loop-mediated isothermal amplification method2008
Author(s)
Fall, J., Chakraborty, G., Kono, T., Maeda, M., Itami, T., Sakai, M.
Organizer
5^<th> World Fisheries Congress
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2008-10-20