2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07444
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
村山 美穂 Gifu University, 応用生物科学部, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KAYANG Boniface Baboreka 岐阜大学, 応用生物科学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 動物 / 在来家畜家禽 / 畜産学 / ガーナ / ゲノム / ニワトリ / イヌ / ホロホロチョウ |
Research Abstract |
今日、家畜家禽市場の大半が少数の高能力品種で占められている。その一方で、地方の様々な気候風土に適合させて改良が進められてきた多様な在来家畜家禽は、減少しつつある。本研究では、ガーナの在来家畜家禽の遺伝的多様性を評価し、その結果に基づく育種や保全を目指している。19年度は、まずガーナの在来鶏について、特性(体色・体型や生産形質)を、個体の写真撮影と飼育者へのアーンケートによって調査した。さらに羽毛からDNAを抽出して、多型マーカーの型判定を行い、集団の遺伝的多様性を調査した。ガーナの3地域の在来種、日本の在来種(名古屋、岐阜、三河)、品種鶏の代表として白色レグホーン、および原種のセキショクヤケイの、計300個体以上について、25領域のマイクロサテライトの型判定を行った。アリル頻度にもとづき、GENEPOP version 3,4b.を用いて、F^<IS>、F^<IT>、F^<ST>を算出した。また、品種および内種間の遺伝距離を、PHYLIPを用いて、NEIの遺伝距離(D)により求め、Neighbor-joining(NJ)法により系統樹を作成した。その結果、ガーナの3地域のうち、遺伝距離はGhanian savannaとfbrestが近く、coastal savannaは他の2地域と離れていた。日本在来の3種は、ガーナの在来種とは遺伝距離が遠かった。今後は、試料数を増やして解析し、他の品種鶏や在来種についても比較する。他の家畜家禽では、イヌ70個体、ホロホロチョウ80個体、ダチョウ60個体の試料採取を行い、DNAを抽出した。今後、これらの動物種についても多型解析を行い、他の品種や在来種と比較する。
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Research Products
(5 results)