2007 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素状態にある正常脳細胞・悪性脳腫瘍細胞の放射線感受性の修飾に関する研究
Project/Area Number |
07F07464
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
中野 隆史 Gunma University, 大学院・医学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AL-JAHDARI Wae Saleem 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 放射線 / 低酸素 / 癌細胞 / HIF-1a / PDK |
Research Abstract |
当研究者は、本年度11月に採用され、実験を開始した。 これまでに、(1)実験プロトコールを作成し、実験準備(試薬・機器・等の購入)を行った。 (2)本研究に必要な実験テクニック(低酸素照射機の取り扱い,フローサイトメーターの取り扱い,ウェスタンブロットの練習,実験動物の取り扱い・腫瘍継代、など)の習得・練習を行った。今後は独力で実験の遂行が可能であると考えている。 (3)常酸素下で(低酸素状態に対するコントロールとして)、正常脳神経細胞を培養し、放射線に対する反応を観察(アポトーシス、Drebrin・Actin、等の発現量変化の解析)した。結果、放射線により、神経細胞でもアポトーシスが誘導され、また、発達の指標と考えられるDrebrin・Actinの発現低下が認められた。 (4)C3Hマウス皮下移植モデル(FM3A:乳癌細胞)の腫瘍を用い、常酸素下で(低酸素状態に対するコントロールとして)放射線に対する反応を観察(アポトーシス、細胞周期の変化、等の解析)した。線量不足のためか、放射線によるアポトーシスの誘導は起こらなかったが、細胞周期の分布に変化をきたした。プロトコールの改訂が必要であると考えられた。 今年度は5ヶ月のみであり、これまでのところ、研究は順調に進行していると考えている。
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Research Products
(1 results)