2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07575
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Research Institution | National Agricultural Research Organization |
Principal Investigator |
今井 亮三 National Agricultural Research Organization, 北海道農業研究センター低温耐性研究チーム, 主任研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
IORDACHESCU M. 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター・低温耐性研究チーム, 外国人特別研究員
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Keywords | トレハロース / トレハラーゼ / シロイヌナズナ |
Research Abstract |
1.シロイヌナズナより病害応答マーカー遺伝子の単離 シロイヌナズナにおける病害応答のマーカー遺伝子として、ERF1、ERF4、PDF1.2、PR2、PR3、ADC2の各遺伝子を単離した。 2.トレハラーゼ変異体の解析 トレハロースシグナルを解析する上で、トレハロースを代謝する酵素遺伝子の変異体の利用は有望である。ABRCストックよりシロイヌナズナの唯一のトレハラーゼ遺伝子(AtTHL)のプロモーター領域へのT-DNA挿入系統を2系統入手した。ホモラインを分離後RT-PCRによりAtTHL遺伝子の発現を調べたところ、1つの系統ではAtTHLの発現がノックダウンされており、もう1つの系統ではAtTHL遺伝子が過剰発現されていた。 3.トレハロース生合成遺伝子のストレス応答性のin silico解析 データベース(BAR)を利用し、シロイヌナズナ全トレハロース生合成遺伝子(11個のTPS、10個のTPP遺伝子)のストレス応答性に関するin silico解析を行った。その結果多くの遺伝子が環境ストレスに応答して発現を増減させていることが明らかとなった。その中で特に、AtTPS3の誘導がストレス対する共通の応答であり、傷害に対してはAtTPPIとAtTPPGが、塩ストレスに関してはAtTPPDがこれと連動して発現誘導されることが分かった。
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