2008 Fiscal Year Annual Research Report
植物免疫におけるユビキチンリガーゼPUB20の役割
Project/Area Number |
07F07577
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
白須 賢 The Institute of Physical and Chemical Research, 植物免疫研究チーム, チームリーダー
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
YI So Young 独立行政法人理化学研究所, 植物免疫研究チーム, 外国人特別研究員
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Keywords | 遺伝子 / ゲノム / シグナル伝達 / 植物 / 生理学 |
Research Abstract |
1)イーストハイブリッド法で同定されたタンパク質の機能解析をした。PUB20およびPUB21と相互作用するタンパク質をコードする遺伝子をクローンして、大腸菌内で発現させ、タンパク質の大量生成をこころみたが、タンパク質の可溶性が低く、大量精製にはいたらなかった。2)PUB20とPUB21のT-DNA挿入変異体を単離した。PUB20のT-DNA挿入変異体では病原体因子である鞭毛ペプチドに対する反応が過剰に起こりROSの蓄積がWTよりも増幅していることが明らかになった。PUB20のT-DNA挿入変異体とPUB21のTILLING変異体の二重変異体を作成した。現在、植物病原菌であるPSEUDOMONASを接種して、その増殖度を計測中である。またPUB20のT-DNA挿入変異体とPUB21のT-DNA挿入変異体との二重変異体は致死になり、単離できなかった。この原因を明らかにするため、F2の遺伝子型を詳細に調べている。3)鞭毛に対する反応がPUB20のT-DNA挿入変異体の表現型をしめす変異体を1万のFOX(FULL LENGTH OVEREXPRESSION)LINEを用いてスクリーニングし、300以上の候補を得た。そのなかには植物ホルモンであるブラシノステロイドに関連する遺伝子群が多く存在した。また機能未解明の受容体様キナーゼも複数単離された。これらの候補をさらに耐病性試験などの二次スクリーニングして、絞り込みをはかる。
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