2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07623
|
Research Institution | Iwate Biotechnology Research Center |
Principal Investigator |
寺内 良平 Iwate Biotechnology Research Center, 生命科学研究部, 研究部長
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
OLI Muluneh Tamiru 財団法人岩手生物工学研究センター, 生命科学研究部, 外国人特別研究員
|
Keywords | 遺伝学 / ゲノム / 植物 / 進化 / 育種学 |
Research Abstract |
1.イネ品種「とりで1号」と「カサラス」は共に、いもち病菌レース037に対して抵抗性品種であるが、抵抗性病斑の形状が大きく異なる。そこで、この差異を決定する遺伝子を同定して単離する目的で、両品種を交配したF1を自殖して得られたF2集団に、いもち病菌レース037を接種して、形質の分離を観察したところ、両親「とりで1号」と「カサラス」の形質が3:1に分離したため、原因遺伝子は単一であり、カサラス型が劣性であることが示された。DNAマーカーを用いて、本遺伝子のマッピングを進めたところ、第6染色体の抵抗性遺伝子群の領域にマップされた。現在、遺伝子単離にむけてfine mappingを実施中である。 2.品種「ササニシキ」は、いもち病菌レース031に対して抵抗性である。この抵抗性は、抵抗性遺伝子Piaによってもたらされる。「ササニシキ」突然変異系統をスクリーンしたところ、レース031に対して感受性の系統が複数得られた。これらの系統で共通に塩基置換を保有する遺伝子を同定した。現在、この遺伝子がPia本体であると考えて、確認を進めている。 3.「ササニシキ」および「ひとめぼれ」突然変異系統群の中から、矮性変異体および、匍匐性変異体を単離した。これらの系統をイン稲と交配し、F2を得た。これらの分離個体を用いて、原因遺伝子のマッピングを進めている。矮性変異体については、約100Kbの領域に遺伝子を狭めている。
|
Research Products
(2 results)