2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07625
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Research Institution | National Institute of Agrobiological Sciences |
Principal Investigator |
光原 一朗 National Institute of Agrobiological Sciences, 植物・微生物間相互作用研究ユニット, 主任研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JIAO F 独立行政法人農業生物資源研究所, 植物・微生物間相互作用研究ユニット, 外国人特別研究員
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Keywords | 過敏感反応 / プログラム細胞死 / シアン / エチレン / タバコモザイクウイルス / 病害抵抗性 |
Research Abstract |
昨年度確立したシアン定量法を用いて、タバコの病害応答におけるシアン内生量の定量を行った。TMVに対する抵抗性遺伝子N遺伝子を持つタバコ植物にTMVのN遺伝子に対応するエリシター成分であるP50遺伝子を誘導的に発現させることにより、誘導をかけた部分全てで同調的に過敏感反応を誘導できる系を用いることで、細胞死に先立ってシアン内生量が増加することを確認した。また、シアンレベルの増加は、TMV感染葉を用いた温度シフトによる同調的過敏感反応誘導系においても確認されたが、いもち病感染イネではおそらく完全部位の面積が少ないためにシアンレベルの上昇は確認されなかった。今後は、接種法を改良することで、イネにおける感染に伴うシアンレベルの増加が確認できるかどうかを再度検討する。 シアンの解毒に働くシアノアラニンシンターゼ(CAS)の酵素活性をタバコおよびイネで測定したところ、いずれの系においても感染にともなう大きな活性変動は認められなかった。また、遺伝子ノックアウト法によりACC経路のエチレン・シアン生成が抑制された形質転換植物を作成した。
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