2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07630
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Research Institution | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
Principal Investigator |
岩田 岳 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 分子細胞生物学研究部, 部長
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHI Zailong 独立行政法人国立病院機構 東京医療センター(臨床研究センター), 分子細胞生物学研究部, 外国人特別研究員
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Keywords | 緑内障 / トランスジェニックマウス / 神経節細胞 |
Research Abstract |
前年度の継続研究として、血漿プロテオームから発見した新規相関タンパク質を初代培養網膜神経節細胞において、発現ベクターを用いて強制発現(gain of function)させたり、DharmaconのAccell siRNAにより細胞内での発現をノックダウン(loss of function)させたりすることにより、その細胞生物学的な機能解析を行っている。このタンパク質は神経細胞の伸長、特にフィロポディアのダイナミック的な動きに重要な役割を果たしている。 緑内障を発症するWDR36 Del605-607トランスジェニックマウスとThy1-CFPトランスジェニックマウスを交配させ、網膜において神経節細胞の損傷や軸索の伸長状況などをリアルタイムで観察した。また、このダブルトランスジェニックマウスの眼球を摘出し、網膜神経節細胞を分散して初代培養を行った。神経節細胞の軸索伸長、in vivoにおける神経網膜の評価を共焦点レーザー顕微鏡(Bio-Rad社、Radiance2100)、インキュベーションイメージングシステム(OLYMPUS社、LCV100)、小動物用の眼底カメラ(Micron III)などを用いて解析した。その結果、WDR36 Del605-607トランスジェニックマウスでは、遺伝子変異により網膜神経節細胞の軸索の伸長に障害が起こり、正常のThy1-CFPトランスジェニックマウスに比べ短くなることが観察された。この研究成果は現在投稿中である。
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