2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07630
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Research Institution | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
Principal Investigator |
岩田 岳 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 分子細胞生物学研究部, 部長
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHI ZAI-LONG 独立行政法人国立病院機構東京医療センター(臨床研究センター), 分子細胞生物学研究部, 外国人特別研究員
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Keywords | 緑内障 / プロテオーム / 網膜神経節細胞 |
Research Abstract |
緑内障患者から収集した血液検体のプロテオーム解析で同定されたプロテインについて確認を行った。また、RGC-5或いは初代培養網膜神経節細胞での発現変化、WTマウス及びOPTN、WDR36トランスジェニックマウスを含む実験的緑内障モデルの網膜でのこれらタンパク質の発現パターン及び発現変化などについて調べた。 緑内障を発症するトランスジェニックマウスとThy1-CFPトランスジェニックマウスを交配させ、網膜神経節細胞の初代培養を行い、神経節細胞の損傷や軸索の伸長状況などをリアルタイムで観察した。神経節細胞の損傷や軸索の伸長、in vivoにおける神経網膜の評価を共焦点レーザー顕微鏡(Bio-Rad社、Radiance2100)、インキュベーションイメージングシステム(OLYMPUS社、LCV100)、スリットランプ(Topcon社)などを用いて解析した。 新規同定したタンパク質に対する機能解析やトランスジェニック動物モデル、初代培養網膜神経節細胞における神経節細胞死、軸索伸長、分布などの評価解析を通して、緑内障の発症メカニズムの解明と共に遺伝子治療の可能性や新たな治療薬の開発が期待される。さらに、緑内障の治療の一環として網膜の神経幹細胞からニューロンへの分化制御や軸索再生への研究により、失われた視力や視野の回復が期待される。
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Research Products
(1 results)