2007 Fiscal Year Annual Research Report
自然科学と理論的交換を基にした人間科学の認識論的再分類化
Project/Area Number |
07F07702
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
DUMOUCHEL Paul Ritsumeikan University, 先端総合学術研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DAMIANO Luisa 立命館大学, 先端総合学術研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 人工共感 / 自律型ロボット / ヴァーチャルエージェント / イミテーション / マン・マシン・インターフェース / 有形 / 無形 / 感情 |
Research Abstract |
このプロジェクトの正式に受理されて以来(2007年11月-12月末)、第一に「the Artificial Empathy Project(AEP)」の実現化のために、日本や海外の専門家たちとの会合やトピックに関連する文献の探索を行っている。また次のプロジェクトでは、セミナーの開催や専門家の訪問を計画している。第一段階で最も重要な結果は、「artificial empathy」の実現化のためには2つのアプローチが存在していたということである。一つはロボットの使用利益のため、またもう一つはヴァーチャルエージェントの発展のためである。それらは、異なる理論上の基礎や現実化の方法だけではなく、また異なる社会の影響によって特徴づけられている。これは、比較次元を加えることによって、研究を豊かにする可能性を持っている。この新しい次元を明白にするために、第一段階ではまた、私たちが計画している研究者との会合やインタビューにおいて使用するプロトコルを発展させることに専念した。3つの理論的な領域において、関連する情報を得ることを目的とする。(A)認知科学の論理的な空間位置(B)「artificial empathy」の製品分析、(C)人間と機械間の関係における影響。2008年1月に私たちはAEPの第二段階を開始し、専門家との会合、インタビュー、そして実験室訪問を実施する(2009年5月まで)。第一段階、第二段階の結果に基づいて、その2つのアプローチに関連する研究者たちに焦点を絞る。このような短期間で外国の専門家を招待するのは不可能なので(2008年7月予定)、私たちは日本の研究者や実験室訪問を実施した。私たちは、この領域において有名な2つのセンターを選出した。一つは、ロボットのアプローチを行っているATR(Keihanna Science City, Dr. Kanda)、もう一つは、ヴァーチャルエージェントを開発している東京のNII(Pr. Prendinger)である。両研究機関を訪問した際、私たちは、「ビデオ撮影」を行いながら研究者にインタビューを行った。「artificial agents」の実験のデモストレーションを観察し、そのアプローチと製品を批判的に分析した。共感の現実化の2つの方法において、集中と分散の細かい定義を行った。次回の会合において、私たちはその定義を改善し検証しようと考えている。第二段階において、私たちはまた、研究結果を発表するための第三段階の準備を進めている。第三段階では、私たちの研究成果を出版することが決定している。(i)私たちは、DVD付き本を出版するために、フランスのマルチメディア出版社(Carnets nords)からの同意を得ている。(ii)私たちは、the Bassettifoundationにおいて、バイリンガル(英語とイタリア語)のブログで最新の結果を発表している。(iii)最後に、私たちは、「artifcial empathy」の国際会議を開催する援助資金を得ることに興味を持っているアメリカの財団「Imitatio」と連絡をとっている。
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