2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07729
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤田 博之 The University of Tokyo, 生産技術研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DUCLOUX Olivier 東京大学, 生産技術研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | インスリン / 微小流体工学 / マイクロマシニング / バイオセンサー / ラボオンチップ / 膵臓ベータ細胞 |
Research Abstract |
本研究はナノ・マイクロ技術を用いて、極微小量の膵臓ベータ細胞の活性を測定するバイオシステムのデザイン、製作、測定を目指す。19年度は、大きく二つの課題に分けて進め、一番目は、バイオシステムの予測および可能性の検証をするためのシミュレーションである。血糖の刺激によって、膵臓ベータ細胞から一定なサイクルでインスリンが分泌される。この現象を計測するシステムについて、複合物理のモデリングを用いて、抗原抗体反応速度に最適なチャネルサイズとバイオバッファーの流速を算出した。二番目はバイオセンサーの製作と測定である。インスリン放出を直接もしくは間接的に測る方法を応用して、膵臓のベータ細胞の活性を観察する計画である。高感度の特性を持つ、化学センサーや原子間力顕微鏡の先端部などに応用されているマイクロカンチレバーを用いて、共振周波数の変化によって分泌されたインスリンの重さを計測できる。その上で、液体中で検出する際、高いQ値を維持するために、一般的な曲げモードではない、ねじれ共振モードを使った。もう一つの測定方法として、ベータ細胞がインスリン分泌の時、カルシウムイオンを吸収する性質を利用する。電位差計測方法を持つ高感度イオン選択膜をマイクロ電極上に蒸着して製作した。膵島を構成する一つ細胞から分泌されるインスリンの量を測定するのに十分な10^<-7>モルの変化まで測れた。今後、トランジスタアレイ上にイオン選択膜を形成する。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] Application of Vorticella's feeding mechanism as a micromixer-characterization of vortices generaated by cillia motion2008
Author(s)
M. Nagai, M, Oishi, N, Sakaki, O. Ducloux, M, Oshima, H. Asai, H. Fujita
Organizer
IEEE MEMS conference
Place of Presentation
Tucson,USA
Year and Date
20080113-17