2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07733
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤原 徹 The University of Tokyo, 生物生産工学研究センター, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LOMBARDO F. 東京大学, 生物生産工学研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | トランスポーター / ホウ素 / シロイヌナズナ |
Research Abstract |
植物は土壌からの無機養分に依存して生育する。無機養分の状態に応じて吸収を制御することが知られている。無機養分の吸収を担うある種のトランスポーターはタンパク質レベルで分解をうけるし、ある種のトランスポーターは転写レベルでの制御を受ける。これまでの研究から植物のホウ素トランスポーターの発現はホウ素栄養条件等によって巧みに制御されていることが知られている。本研究では植物のホウ素トランスポーターの発現制御機構を分子遺伝学、分子生物学等を用いて解析することを目的としている。シロイヌナズナのホウ素トランスポーターBOR1はホウ素栄養が十分な条件では蓄積しないが、BOR4は蓄積することがわかりつつある。これらの二つのトランスポーターにおける蓄積制御機構の違いをあきらかにし、植物におけるホウ素栄養応答についての知見を得るために、二つのトランスポーターの配列を比較し、アミノ酸配列を変換したクローンを作成した。また、これらの過程やホウ素欠乏応答等に異常の見られるシロイヌナズナの変異株ついての遺伝解析行い、後代で表現型がどのように分離するかを明らかにした。さらに、ホウ素栄養応答の生理実験の一環として、植物個体のうち根の一部だけをホウ素欠乏や過剰にさらして、根のほかの部分でのホウ素トランスポーターの発現を調べる実験を行ったところ、ホウ素栄養条件に対するシグナルはシステミックに伝わらない可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)